9月奨学生会議@松江生協病院

2016/09/24
医師・医学生

214

 10月に【貧困】をテーマに、「民医連の医療と研修を考える医学生のつどいSecond Quarter」が開催されます。今回の奨学生会議ではその事前学習の意味も込めた学習を企画し、2・3年生4名の奨学生とクリクラ研修中の6年生1名が参加、ドクターも3名参加していただきました。
 まず、学生から学習要望のあった奨学金制度の実態について、民医連新聞記事の読み合わせを行い、「大学卒業と同時に500万円に利子のついた借金を抱えて働き始める」現状について話し合いました。医学部生の奨学金制度とは違い、就職先の選択からから結婚・出産にまで返済の影響が及ぶことが珍しくないということにどの学生も驚いていました。
 次に、医療福祉相談室の松本MSWより生保利用に至った事例を紹介していただき、生保の基本的な知識を得るとともに、貧困に陥る要因について考えました。
 学生からの「生保申請はそんなにあっさり通るの?」という質問に対しMSWより、申請後に親族に扶養できないか連絡が行くこと、資産の有無を調査されること、労働の不可を確認するための健康調査などたくさんの審査項目が必要だと説明があり、困ったら手軽に利用できる制度とは言い難いことに改めて生保利用のハードルの高さを感じたようです。
 また、「人と人とのつながりの大切さ」と「非正規労働」というキーワードから、契約社員などの非正規労働者が全体の40%を占める日本の現状で、災害や何らかのきっかけで家族の支援も受けられなくなった人が貧困に陥りやすくなっているのではないかと話し合いました。
 今回のディスカッションで学生は、貧困は様々な要因が絡みあっている難しい問題ということを改めて感じたようです。この学習会が、貧困問題について、普段から少しだけアンテナを高くするきっかけになればと思います。

【学生の感想】
◇貧困や生活保護について考える機会があまりなかったので、考えを深めることができて良かった。貧困や生活保護は孤独死と関係があるのでは、と気付いた。
◇非正規の労働者がこんなにいて問題になっているとは思わなかった。こういう機会で学べてよかった。
◇学費が高すぎて、国がもう少しお金を出すべきだと思う。
◇奨学金のせいで結婚や出産をためらうという発想は知らなかったので、そういう人が増えると将来更に少子化が進んで負のスパイラルに陥るなと思った。

カテゴリで探す

年別で探す